新規プロトンポンプ阻害薬TY-11345の体内動態特に光学異性体の分析と胃内pHに対する作用について
Benzimidazole誘導体の新規プロトンポンプ阻害薬TY-11345を健常男子成人に腸溶錠として経口投与し, 体内動態特に光学異性体の分離定量と胃内pHに対する作用につき検討した. 20,40,80mgの空腹時単回投与後, 未変化体は2.5~3.6時間でCmaxに達し, t1/2は1~1.6時間で, Cmax・AUCは用量に比例して増加した. 食後投与はパラメータに有意な影響を示さなかった. 尿中には未変化体は検出されず, 主代謝物とその抱合体が投与量の32~38%回収された. 40mg投与群では投与後3hr頃から胃内pHが上昇し, 投与後8hrまでの観察期間中pH4以上を持続した. 一...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | Benzimidazole誘導体の新規プロトンポンプ阻害薬TY-11345を健常男子成人に腸溶錠として経口投与し, 体内動態特に光学異性体の分離定量と胃内pHに対する作用につき検討した. 20,40,80mgの空腹時単回投与後, 未変化体は2.5~3.6時間でCmaxに達し, t1/2は1~1.6時間で, Cmax・AUCは用量に比例して増加した. 食後投与はパラメータに有意な影響を示さなかった. 尿中には未変化体は検出されず, 主代謝物とその抱合体が投与量の32~38%回収された. 40mg投与群では投与後3hr頃から胃内pHが上昇し, 投与後8hrまでの観察期間中pH4以上を持続した. 一方, 20mg投与群ではpHの上昇の程度は40mg投与群に比し軽度であった. 60mg1日1回7日間の食後連続投与試験において初回及び最終投与後の未変化体血中濃度には差がなかった. 一方, 未変化体の(-)体血中濃度は(+)体濃度より高く, それと対照的に(+)体由来の主代謝物濃度は(-)体由来の主代謝物濃度より高かった,TY-11345の光学異性体間で, ウサギ胃粘膜H^+ /k^+ ATPaseの阻害活性に差は認められていないが, ヒト肝での代謝に両異性体間で差があることが示唆された. |
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ISSN: | 0015-5691 |