酵母Saccharomyces cerevisiaeのカルシニューリンBホモローグのcDNAクローニング
Ca^2+ /カルモデュリン依存性蛋白質脱リン酸化酵素(カルシニューリン)は60KDaの触媒サブユニット(カルシニューリンA)と19KDaの調節サブユニット(カルシニューリンB)からなるへテロダイマーである. これまで, 我々はラットのカルシニューリンAの2つのアイソフォーム及び精巣特異的に発現するカルシニューリンB類似蛋白質の存在をcDNAクローニングにより明らかにした. 今回我々は, 遺伝学的・分子生物学的手法を用いることが可能な酵母系を利用して, カルシニューリンの機能を調べる目的で, 酵母Saccharomyces cerevisiaeにおけるカルシニューリンBホモローグ(YCNB)の...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | Ca^2+ /カルモデュリン依存性蛋白質脱リン酸化酵素(カルシニューリン)は60KDaの触媒サブユニット(カルシニューリンA)と19KDaの調節サブユニット(カルシニューリンB)からなるへテロダイマーである. これまで, 我々はラットのカルシニューリンAの2つのアイソフォーム及び精巣特異的に発現するカルシニューリンB類似蛋白質の存在をcDNAクローニングにより明らかにした. 今回我々は, 遺伝学的・分子生物学的手法を用いることが可能な酵母系を利用して, カルシニューリンの機能を調べる目的で, 酵母Saccharomyces cerevisiaeにおけるカルシニューリンBホモローグ(YCNB)のcDNAを単離したので報告する. 方法及び結果:クローニングは牛カルシニューリンBに対する抗体によりSaccharomyces cerevisiaeの発現cDNAライブラリーをスクリーニングすることにより行った. YCNBはヒトカルシニューリンBと82%の相同性を示し, 175アミノ酸から構成されるEFハンド型Ca^2+結合蛋白質と推定された. ゲノミックサザーン解析によりYCNBの遺伝子はシングルコピーであること, またYCNBはカルモデュリン結合蛋白質画分に回収されることにより, Saccharomyces cerevisiaeにおけるCa^2+/カルモデュリン依存性蛋白質脱リン酸化酵素の調節サブユニットであると考えられた. |
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ISSN: | 0015-5691 |