ニコチン刺激によるラット脳線条体からのドパミン遊離に対するリチウムの効果(in vivo microdialysis)
目的:free movingラット脳線条体でのニコチン刺激によるドパミン(DA), セロトニン(5HT)およびその代謝物の変動をin vivo microdialysis法にて, リチウム存在下で比較検討した. 方法:36-48時間前にガイドカニューレをラット脳線条体に挿入しfree moving状態でEICOM BDP-I-8-03 dialysis probeを用いてリンゲル液を潅流し30分ごとの透析液中のアミンおよび代謝物をon-line HPLCにて測定した. ニコチン刺激はリンゲル液中にl-nicotine tartrate(5mg/ml)濃度加えて15分潅流し, ついでリンゲル液組...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:free movingラット脳線条体でのニコチン刺激によるドパミン(DA), セロトニン(5HT)およびその代謝物の変動をin vivo microdialysis法にて, リチウム存在下で比較検討した. 方法:36-48時間前にガイドカニューレをラット脳線条体に挿入しfree moving状態でEICOM BDP-I-8-03 dialysis probeを用いてリンゲル液を潅流し30分ごとの透析液中のアミンおよび代謝物をon-line HPLCにて測定した. ニコチン刺激はリンゲル液中にl-nicotine tartrate(5mg/ml)濃度加えて15分潅流し, ついでリンゲル液組成を諸種濃度のLiClにてNaClを置き変えて潅流を行ない, 30分ごとの透析液について分析を行なった. またこのLiCl置換液にnicotineを同様に加え, リチウム存在下のニコチン刺激を行なった. 結果:約2時間後にはリンゲル透析液中のアミン濃度は一定値を示し, ニコチン刺激によって著明にDAならびに5HTが増大した. ニコチン刺激時間(量)にほぼ比例して増大を示した. 全LiCl置換液の潅流では透析液中のアミンおよび代謝物のDOPAC,5HIAAならびにHVAが著明に減少し, ニコチン刺激効果も著明に減弱した. しかし1/4LiCl置換液では有意な差は見られなかったが, その後正常リンゲル液にもどしたニコチン刺激効果は透析液中のアミンは更に増大がみられ, free moving状態でのラット脳線条体におけるnicotineによるDA遊離は麻酔下と異なり, 両者の相互作用が現われるものと考えられる. |
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ISSN: | 0015-5691 |