肥満細胞(MC)に関する研究
(目的)Hiは, MCから遊離される主要なchemical mediatorであるが, その遊離機構については, 不明な点が少なくない. 今回, 我々はMCからのア性Hi遊離に, Hiによるfeedback regulationが存在する司能性の有無について検討を行った. (方法)受動的に感作したWistar系雄性ラットの腹腔浸出細胞を, ウシ血清アルブミンを用いた密度勾配遠心法により精製し, 得られたMCを10^6 MC/mlに調製した後, 種々濃度のHiを添加して37℃, 5min前処置後, 抗原(dinitrophenylated Ascaris suum extract, 終濃度10^...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1991, Vol.98 (6), p.542-542 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | (目的)Hiは, MCから遊離される主要なchemical mediatorであるが, その遊離機構については, 不明な点が少なくない. 今回, 我々はMCからのア性Hi遊離に, Hiによるfeedback regulationが存在する司能性の有無について検討を行った. (方法)受動的に感作したWistar系雄性ラットの腹腔浸出細胞を, ウシ血清アルブミンを用いた密度勾配遠心法により精製し, 得られたMCを10^6 MC/mlに調製した後, 種々濃度のHiを添加して37℃, 5min前処置後, 抗原(dinitrophenylated Ascaris suum extract, 終濃度10^-5 g/ml)添加(10min incubation)によるア性Hi遊離を惹起した. (結果及び考察)上記のincubation条件下におけるspontaneous Hi遊離量は, (1.0±0.2)×10^-7 g/10^6 MC/mlと比較的高値を示したが, 10^-7 および10^-6 g/mlのHiの前処置により, MCからのア性Hi遊離は, controlのそれの85±3.6および75±3.3%と濃度依存的な抑制傾向が認められた. 本成積より, ラット腹腔MCからのア性Hi遊離において, negative feed-back regulationの存在する可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0015-5691 |