CGRPのモルモット心房筋における陽性変力作用機序
「目的」CGRPは, 末梢では交感神経又は知覚神経に存在し, 心臓に対しては陽性変力作用を示す. 今回我々は. CGRPの陽性変力作用機序を電気生理学的に検討した. 「方法」CGRPの収縮張力に対する作用はモルモット心房筋標本を用い, 活動電位及びCa電流, K電流に対する作用は単一心房筋細胞を用いて検討した. 「結果」1. 収縮張力に対する作用:CGRPは3×10^-8 M以上の濃度でモルモット心房筋標本の twitch 収縮を増強した. この陽性変力作用は細胞外液のCa濃度を減少すると減弱した. 2. 単一心房筋細胞の膜電位及び朕電流に対する作用:CGRP(10^-7 M)は活動電位持続時...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1990, Vol.95 (2), p.119-119 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」CGRPは, 末梢では交感神経又は知覚神経に存在し, 心臓に対しては陽性変力作用を示す. 今回我々は. CGRPの陽性変力作用機序を電気生理学的に検討した. 「方法」CGRPの収縮張力に対する作用はモルモット心房筋標本を用い, 活動電位及びCa電流, K電流に対する作用は単一心房筋細胞を用いて検討した. 「結果」1. 収縮張力に対する作用:CGRPは3×10^-8 M以上の濃度でモルモット心房筋標本の twitch 収縮を増強した. この陽性変力作用は細胞外液のCa濃度を減少すると減弱した. 2. 単一心房筋細胞の膜電位及び朕電流に対する作用:CGRP(10^-7 M)は活動電位持続時間及び活動電位の大きさにはほとんど影響を及ぼさなかったが, 静膜電位を2~3 mV過分極した. また膜電位固定下では, Ca電流を増加するとともに, 過分極によって引き起こされる内向き電流と脱分極によって引き起こされる遅い外向き電流を増加した. 「結論」CGRPはCa電流を増加することにより号性変力作用を惹起するが, K透過性をも亢進することが明らかとなった. |
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ISSN: | 0015-5691 |