マウス胃粘膜における増殖細胞と被蓋上皮細胞の細胞回転に対するソファルコンの影響
マウス骨粘膜の増殖細胞と被蓋上皮細胞の細胞回転職に対する hydrocortisone の作用とこれに対する2’-carboxymethoxy-4,4’-bis(3-methyl-2-butenyloxy)chalcone(sofalcone)の効果を^^3 H-thymidine autoradiography を用いて検討した. hydrocortisone は胃底腺領域の増殖細胞帯の標識率を低下させ, 増殖細胞帯の幅を縮少させたが, sofalconeを併用しても hydrocortisone の作用の抑制は認められなかった. 一方, 胃幽門腺領域では hydrocortisone は増...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1989-12, Vol.94 (6), p.363-369 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | マウス骨粘膜の増殖細胞と被蓋上皮細胞の細胞回転職に対する hydrocortisone の作用とこれに対する2’-carboxymethoxy-4,4’-bis(3-methyl-2-butenyloxy)chalcone(sofalcone)の効果を^^3 H-thymidine autoradiography を用いて検討した. hydrocortisone は胃底腺領域の増殖細胞帯の標識率を低下させ, 増殖細胞帯の幅を縮少させたが, sofalconeを併用しても hydrocortisone の作用の抑制は認められなかった. 一方, 胃幽門腺領域では hydrocortisone は増殖細胞帯の標識率に関しては影響を与えなかったが, 増殖細胞帯の幅を縮少させた. hydrocortisone に sofalcone を併用することにより幅の縮少を抑制することができた. 胃粘膜被蓋上皮細胞の細胞回転に関しては, hydrocortisone は骨底腺, 胃幽門腺両領域で, ^^3 H-thymidine の連続投与による被蓋上皮細胞の標識率の上昇を遅延させたが, sofalcone の併用により胃底腺領域では標識率の上昇の遅延に変化はないものの, 胃幽門腺領域では標識卒の上昇の迷延を有意に抑制した. 今回の検討で hydrocortisone は胃粘膜の細胞新生を抑制し, 被蓋上皮細胞の存命を延長させるが, sofalcone は胃幽門腺領域で hydrocortisone によるこのような影響を抑制することが示された. |
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ISSN: | 0015-5691 |