カエル骨格筋のPutative potentiometric protein(^^14 C-phenylglyoxal 結合糖タンパク)の構造
《目的》筋収縮における興奮収縮連関(E-C link)機構, 特に形質膜で起きた電気的興奮力SRに伝えられる機構は現在なお解明されていない. その機構に重要な役割を担うものとしてputative potentiometric prote-inの介在を, 想定し, 横紋筋のE-C linkを特異的に遮断する^^14 C-phenylgly-oxal(^^14 C-PGO)を用いた一連の実験から, Mw31.5Kの糖タンパクが最も有望であることを既に報告した. 今回, カエル骨格筋transverse tubule membrane and junctional SR complexes(TTM-...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1988, Vol.92 (6), p.428-428 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 《目的》筋収縮における興奮収縮連関(E-C link)機構, 特に形質膜で起きた電気的興奮力SRに伝えられる機構は現在なお解明されていない. その機構に重要な役割を担うものとしてputative potentiometric prote-inの介在を, 想定し, 横紋筋のE-C linkを特異的に遮断する^^14 C-phenylgly-oxal(^^14 C-PGO)を用いた一連の実験から, Mw31.5Kの糖タンパクが最も有望であることを既に報告した. 今回, カエル骨格筋transverse tubule membrane and junctional SR complexes(TTM-JSR)から溶出後, 精製したこの糖タンパクについて, アミノ酸分析, 糖定量を行った. 《実験方法》既報の方法に従い, TTM-JSRを遊離し, ConA affinity chromatographyにより, 糖タンパクを分離後, SDS-PAGEを行った. gelから, 31.5Kのバンドを切り取り溶出し, 充分に透析を行った後, 凍結乾燥し, アミノ酸分析, 糖定量のsampleとした. Sample 1nMをアミノ酸自動分析機(日立835型アミノ酸分析機)により分析し, 0.1nMを, アミノ酸シークエンサー(Applied Biosystms 477A Protein Sequencer)にかけ, 分子配列を検索した. さらに, 2nMについてパーク・ジョンソン法により, 糖定量を行った. 《実験結果》アミノ酸自動分析機で以下のアミノ酸組成(mol,%)を得た. Asp(8.24),Thr(4.61),Ser(17-23),Glu(ll.79),Pro(2.50),Gly(21.49)Ala(7.09),Cys/2(1.10),Va1(3.77),Met(0.64),lle(2.99),Leu(4.79),Tyr(2.50),Phe(2.38),His(3.31),Lys(3.54), Arg(2.03). アミノ酸配列の分析結果から, N末端アミノ酸が, 何らかの残基でブロックされている可能性が強いことが示唆された. 糖定量の結果, 31.5KのタンパクlM当り15Mの糖力を得られた. |
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ISSN: | 0015-5691 |