ラットの血管およびその他平滑筋に対するエンドセリンの作用
エンドセリン(endothelin)は二組の分子内ジスルフィド結合を持ち, 21個のアミノ酸からなる内皮由来血管収縮ペプチドである. 我々は選択的にジスルフィド架橋させた二種類のブターエンドセリン(pET)の合成に成功し, その血管収縮作用を見た. また, ラットエンドセリン(rET)も合成した. 天然型のpETとrETの血管及びそれ以外の平滑筋標本に対する収縮作用を比較したので報告する. ラットはSprague-Dawley系, ♂, 250-350gを用いた. 断頭後, 大動脈, 肺動脈主部および側部, 気管のリング標本をKrebs-Henseieit液中に懸垂し張力を記録した. 回腸縦走...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1988, Vol.92 (3), p.220-220 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | エンドセリン(endothelin)は二組の分子内ジスルフィド結合を持ち, 21個のアミノ酸からなる内皮由来血管収縮ペプチドである. 我々は選択的にジスルフィド架橋させた二種類のブターエンドセリン(pET)の合成に成功し, その血管収縮作用を見た. また, ラットエンドセリン(rET)も合成した. 天然型のpETとrETの血管及びそれ以外の平滑筋標本に対する収縮作用を比較したので報告する. ラットはSprague-Dawley系, ♂, 250-350gを用いた. 断頭後, 大動脈, 肺動脈主部および側部, 気管のリング標本をKrebs-Henseieit液中に懸垂し張力を記録した. 回腸縦走筋標本では変位を記録した. 非天然型の架橋を持つpETは天然型より弱い活性を示した(約1/100). 天然型pETのED_50 は, 肺動脈側部標本で約7x10^-10 Mであった. pETの平滑筋収縮活性の強さは肺動脈側部>肺動脈主部>大動脈>気管>>回腸縦走筋であった. rETはpETより弱い活性を示した(血管標本で比較すると約1/20~1/40). rETの平滑筋収縮活性の強さは気管>肺動脈側部>肺動脈主部>大動脈>>回腸縦走筋であった. |
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ISSN: | 0015-5691 |