Y-8894の薬理学的研究
Y-8894の放射状迷路学習に対する作用を正常動物および実験的記憶障害動物を用いて検討した. 最初に誤反応(既選択アームヘの再入)が生じるまでの正反応数を初期反応数とし, これを行動指標として検討し, 以下の成績を得た. 1)正常動物の迷路実験においてY-8894は1,2.5および5mg/kgの反復腹腔内投与により, 有意に高い初期正反応数を示し, 迷路学習の促進作用がみられた. dihydroergoto-xineは5mg/kg腹腔内投与で10日間の実験期間のうち初期にのみ促進作用を示し, 後期には逆に抑制的に作用した. calcium hopantenateでは促進作用はみられなかった....
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1988, Vol.92 (2), p.113-118 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Y-8894の放射状迷路学習に対する作用を正常動物および実験的記憶障害動物を用いて検討した. 最初に誤反応(既選択アームヘの再入)が生じるまでの正反応数を初期反応数とし, これを行動指標として検討し, 以下の成績を得た. 1)正常動物の迷路実験においてY-8894は1,2.5および5mg/kgの反復腹腔内投与により, 有意に高い初期正反応数を示し, 迷路学習の促進作用がみられた. dihydroergoto-xineは5mg/kg腹腔内投与で10日間の実験期間のうち初期にのみ促進作用を示し, 後期には逆に抑制的に作用した. calcium hopantenateでは促進作用はみられなかった. 2)scopolamine投与による初期正反応数の減少に対して, Y-8894は2.5および5mg/kgの単同腹腔内投与により拮抗作用を示した. dihydroergotoxineの5およびcalcium hopantenateの500mg/kg腹腔内投与でも拮抗作用がみられた. 以上, Y-8894は放射状迷路実験において, dihydroergotoxineやcalcium hopantenateよりも強い学習および記憶の促進あるいは改善作用を示した. |
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ISSN: | 0015-5691 |