cAMPは輪精管の神経伝達に関与しているか
Pnpaverine(PaP)の作用機序としC phosphodiesterase(PDE)阻害によるcAMPの蓄積, 酸化的リン酸化阻害, Ca^2+ 拮抗作用などが提示されてきた. 今回私達は, ノット輸精管に対するPapの作用を検討した. ノット輸精管は, 0.1Hz, 0.5msecで刺激した. 1)Papは10^-5 Mから濃度依存的にepi側のtwitch収縮を増強し, 2×10^-4 M(収縮は約3倍に増強された. 一方, Pro側のtwitchは低濃度でわずか(20%)抑制され, 高濃度になるとわずかに(50%)増強された. 2)PDE阻害薬であるcllostamide(Cil...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1988, Vol.91 (2), p.161-161 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Pnpaverine(PaP)の作用機序としC phosphodiesterase(PDE)阻害によるcAMPの蓄積, 酸化的リン酸化阻害, Ca^2+ 拮抗作用などが提示されてきた. 今回私達は, ノット輸精管に対するPapの作用を検討した. ノット輸精管は, 0.1Hz, 0.5msecで刺激した. 1)Papは10^-5 Mから濃度依存的にepi側のtwitch収縮を増強し, 2×10^-4 M(収縮は約3倍に増強された. 一方, Pro側のtwitchは低濃度でわずか(20%)抑制され, 高濃度になるとわずかに(50%)増強された. 2)PDE阻害薬であるcllostamide(Cilo)は10^-5 Mからepi,pro両側のtwitchを同程度増強した. ところがtheophylline,IBHXはepi,pro両側ともtwitchを抑制した. 3)Prazosln 3×10^-7 Mはepi側のtwitchをわずかに抑制したがこのprazosin抵抗性収縮はPapやCiloにより増強された. 4)Reserpine処理ノットからの輸精管ではtwitchはかなり減弱していたがPapやCiloは, このtwitchを増強した. 5)NE-, tyramine-, ATP収縮はPapにより抑制されたがCiloでは影響をうけなかった. 6)Papは^^3 H-NEのeffluxを増人させた. 7)Yohimbine,desipramine,cocaine共存下でもPapの増強併用は影響を受けなかった. 8)PapはNEのuptakeを阻害しなかった. 以上, Pap,Ciloなどはノット輪精管の神経刺激収縮を増強したがIBMXなどが増強しないという矛盾する点もありそれがcAMPの蓄積によるものかどうか今回の実験のみでは判定できなかった. |
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ISSN: | 0015-5691 |