脳内アミン減少ラットの性機能に関する検討
脳内CatecholamineがGonadotropin系にどのように関与しているかを知るため, Wistar系雌ラットの, 生後9日目と12日目に6-OHDA 100μgずつを左右の側脳室に投与し以下の実験を行った. 1)発育, 膣開口および膣スメアでその後の性機能を観察, 2)12週令でProestrusの午後Phenoxybenzamine(10mg/kg,i.p.), 16週令でD,L-Propranolol(20mg/kg,i.p.)を投与し性機能に及ぼす影響を観察した. 3)20週令で断頭し, 中枢各部位のNE, DA量をHPLC法で測定した. その結果, 1)膣開口は6-OHDA...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1987, Vol.90 (6), p.374-374 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳内CatecholamineがGonadotropin系にどのように関与しているかを知るため, Wistar系雌ラットの, 生後9日目と12日目に6-OHDA 100μgずつを左右の側脳室に投与し以下の実験を行った. 1)発育, 膣開口および膣スメアでその後の性機能を観察, 2)12週令でProestrusの午後Phenoxybenzamine(10mg/kg,i.p.), 16週令でD,L-Propranolol(20mg/kg,i.p.)を投与し性機能に及ぼす影響を観察した. 3)20週令で断頭し, 中枢各部位のNE, DA量をHPLC法で測定した. その結果, 1)膣開口は6-OHDA群40.1±0.8日令, 対照で37.1±0.9日令(P<0.05)であった. 2)4日周期の確立は両群で差がなかった. 3)Phenoxybenzamine投与により6-OHDA群で1/8, 対照で8/9のラットの性周期が乱れた(P<0.05). D,L-Propranolol投与では両群共に性周期は乱れなかった. 4)6-OHDA群の視床下部NEは対照の54.4%に低下した. 以上よりNEの低下が極端でも性周期は維持出来る. これは1つにはシナプス後膜のCA受容体の感受性増大によるものと考えられた. |
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ISSN: | 0015-5691 |