抗 cholinesterase 薬 echothiophate のモルモット気道感受性への影響

抗cholinesterase薬誘発による持続的副交感神経緊張状態のモルモット気道感受性への影響を, 抗 cholinesterase薬echothiophate(ETP)20μg/kg/dayを7日間皮下注し, 8日目にin vitroおよびin vivoで検討した. In vitro:ETPはpD_2 より, 摘出気管のcarbachol,histamine感受性を減弱, epinephrine感受性を増大した. In vivo:ETP処置によりcarbacholおよびhistamineの静注および吸入負荷による呼吸・循環系抑制の減弱傾向がみられた. Acetylcholin の呼吸・循環...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1987, Vol.90 (6), p.349-349
Hauptverfasser: 谷幡祥子, 小屋二六, 内山利満
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:抗cholinesterase薬誘発による持続的副交感神経緊張状態のモルモット気道感受性への影響を, 抗 cholinesterase薬echothiophate(ETP)20μg/kg/dayを7日間皮下注し, 8日目にin vitroおよびin vivoで検討した. In vitro:ETPはpD_2 より, 摘出気管のcarbachol,histamine感受性を減弱, epinephrine感受性を増大した. In vivo:ETP処置によりcarbacholおよびhistamineの静注および吸入負荷による呼吸・循環系抑制の減弱傾向がみられた. Acetylcholin の呼吸・循環系抑制作用は, ETP処置により静注負荷は増強, 吸入負荷では減弱傾向がみられた. Terbutaline静注・吸入負荷の呼吸・循環系作用はETP処置の有無によらず発現せず, またETP処置は薬物負荷前の呼吸・循環機能に影響しなかった. これらは, ETP誘発副交感神経緊張が気道抵抗の上昇を起していないことを示唆する. 以上の結果は, 持続的副交感神経緊張は, モルモット気道においてin vitroおよびin vivoでmuscarine およびhistamine受容体感受性低下を, in vitroでadrenergic beta受容体感受性上昇をひき起している可能性を示唆する.
ISSN:0015-5691