Mongolian gerbilを用いた脳虚血モデルに対するNizofenone(Y-9179)の効果
Willis動脈輪の形成不全のため,総頸動脈結紮により大脳半球に虚血性病変が生じることが知られているMongolian gerbilを用い,nizofenoneの脳保護作用をpentobarbital(PBT)と比較検討した.両側総頸動脈結紮により,動物は全例死亡した.対照群の平均生存時間は2.3時間であり,nizofenone(10mg/kg)およびPBT(60mg/kg)を虚血前30分に腹腔内投与することにより,生存時間は有意に延長した.両側総頸動脈を30分間閉塞して再開通後,対照群では1ヵ月以内に全例死亡した.nizofenone(30mg/kg)およびPBT(60mg/kg)を虚血前3...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1984, Vol.83(6), pp.507-511 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Willis動脈輪の形成不全のため,総頸動脈結紮により大脳半球に虚血性病変が生じることが知られているMongolian gerbilを用い,nizofenoneの脳保護作用をpentobarbital(PBT)と比較検討した.両側総頸動脈結紮により,動物は全例死亡した.対照群の平均生存時間は2.3時間であり,nizofenone(10mg/kg)およびPBT(60mg/kg)を虚血前30分に腹腔内投与することにより,生存時間は有意に延長した.両側総頸動脈を30分間閉塞して再開通後,対照群では1ヵ月以内に全例死亡した.nizofenone(30mg/kg)およびPBT(60mg/kg)を虚血前30分,に腹腔内投与することにより,死亡率は有意に低下した.しかしながら両被検薬を再開通直後に投与した場合,効果は消失した.これらの成績から,nizo琵noneは虚血による脳障害に対して保護作用を有することが示された. |
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ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.83.507 |