各種実験的不整脈に対する新抗不整脈薬Lorcainideの作用

Iorcainideの抗不整脈作用をイヌの梗塞性不整脈,モルモットのouabain誘発不整脈,aconitine誘発不整脈およびacetylcholine誘発不i整脈を用いて調べた.イヌにおける冠血管結紮による梗塞性不整脈において,lorcainideおよび対照薬として使用したdisopyramideはほぼ同等の抗不整脈作用を示した.モルモットにおけるouabain誘発不整脈では,lorcalnideの作用はdisopyramideより弱かった.また,aconitineによる心停止に至るまでの各種の不整脈に対しlorcainideとdisopyramideは弱い抑制を示した.しかし,心停止を起...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1983, Vol.81(2), pp.115-126
Hauptverfasser: 福田, 英臣, 後藤, 正義, 近藤, 満, 内ケ崎, 哲, 関野, 裕子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Iorcainideの抗不整脈作用をイヌの梗塞性不整脈,モルモットのouabain誘発不整脈,aconitine誘発不整脈およびacetylcholine誘発不i整脈を用いて調べた.イヌにおける冠血管結紮による梗塞性不整脈において,lorcainideおよび対照薬として使用したdisopyramideはほぼ同等の抗不整脈作用を示した.モルモットにおけるouabain誘発不整脈では,lorcalnideの作用はdisopyramideより弱かった.また,aconitineによる心停止に至るまでの各種の不整脈に対しlorcainideとdisopyramideは弱い抑制を示した.しかし,心停止を起こすaconitine量には影響を与えなかった.モルモットの右心耳上にacetylcholhleを塗布するときP波の消失とR-R間隔の延長が発現した.disopyramideはこれらの不整脈を抑制したが,lorcainidcは影響をおよぼさなかった.しかし,両薬物ともにacetylcholineの塗布によっておこる心房細動は抑制した.なお,Iorcainideとdlsopyramideおのおのの大量投与ではモルモットに不整脈の発現をみた.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.81.115