自然発症高血圧ラットの実験的動脈硬化症に対するハイドロデキストラン硫酸塩の影響について
動脈硬化症の原因的要素の一つとして脂質代謝異常が挙げられているが, Constantinides 1, 2), 大島3)および山田4)等はその予防および治療の目的に多糖類の硫酸エステルであるdextran sulfateのコレステロール低下作用について述べている. Sodium hydrodextran sulfate(以下HDSと略す)は, dextranの1-6結合の末端グルコース環を開環したhydrodextranの硫酸エステル化合物であり, 硫酸バリウム重量法による硫黄の含量は15.3%である5). (Fig.1.推定)高脂肪食とコレステロールをラットに食餌させて, 実験的動脈硬化症を...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1973/11/20, Vol.69(6), pp.931-945 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 動脈硬化症の原因的要素の一つとして脂質代謝異常が挙げられているが, Constantinides 1, 2), 大島3)および山田4)等はその予防および治療の目的に多糖類の硫酸エステルであるdextran sulfateのコレステロール低下作用について述べている. Sodium hydrodextran sulfate(以下HDSと略す)は, dextranの1-6結合の末端グルコース環を開環したhydrodextranの硫酸エステル化合物であり, 硫酸バリウム重量法による硫黄の含量は15.3%である5). (Fig.1.推定)高脂肪食とコレステロールをラットに食餌させて, 実験的動脈硬化症を発現させる実験は数多くなされているが, いずれも良好な結果を得ていない. 最近Myo Thant 6)はspontaneously hypertensive rat(Okamoto and Aoki 8)以下SHRと略す)にコレステロール, 胆汁末および天ぷら油等を与えて, 実験的動脈硬化症の発現を認めている. |
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ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.69.931 |