モルモット摘出精嚢におけるAcetylcholineの収縮機序, 特にCatecholamine遊離について
Acetylcholine(ACh)には, 周知のコリン作働性作用のほかに, ある種臓器において, 交感神経末端からのCatecholamine(CA)遊離による間接のアドレナリン作働性作用のあることが注目されており, すなわち, 心臓, 副腎, 気管, 腸管, 耳血管, 脾臓, 精管などで, AChのCA遊離作用が報告されている. このうち, モルモットの精管については, 神経しげきおよびAChによるCA遊離に関するかなり多くの報告が見られるのに対し, 精管と同じく下腹神経に支配される精嚢については, 意外にも, この種の報告がほとんど見られない. 一方, AChによるCA遊離の詳細な機序に...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1969-03, Vol.65 (2), p.48-163 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Acetylcholine(ACh)には, 周知のコリン作働性作用のほかに, ある種臓器において, 交感神経末端からのCatecholamine(CA)遊離による間接のアドレナリン作働性作用のあることが注目されており, すなわち, 心臓, 副腎, 気管, 腸管, 耳血管, 脾臓, 精管などで, AChのCA遊離作用が報告されている. このうち, モルモットの精管については, 神経しげきおよびAChによるCA遊離に関するかなり多くの報告が見られるのに対し, 精管と同じく下腹神経に支配される精嚢については, 意外にも, この種の報告がほとんど見られない. 一方, AChによるCA遊離の詳細な機序については, 報告が乏しく, 交感神経細胞膜の脱分極を介するものであろうという推定はあるが, AChが遊離させるCAの貯臓部位(store site)に関する知見などはまだ不明確である. |
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ISSN: | 0015-5691 |