Tetrahydroisoquinoline系化合物に関する研究(V): 1-(3, 4, 5-Trimethoxybenzyl)-6, 7-dihydroxy-1, 2, 3, 4-tetrahydroisoquinoline HCl (AQ-110)のモルモット乳頭筋に対する作用

1-(3, 4, 5-Trimethoxybenyl)-6, 7-dihydroxy-1, 2, 3, 4-tetrahydroisoquinoline HCl(AQ-110と略記する)はIsoproterenolよりも強い気管拡張作用をもつ一方, 循環系に対しては, 心収縮力や心拍数増加作用ならびに血圧降下作用, 末梢血管拡張作用を示すことが知られている. またこれらの作用がPronethalolで抑制されることから, AQ-110はいわゆるadrenergic β-stimulantとしてその作用を発現すると考えられている. さて, AQ-110は分子全体としてはPapaverineに類似...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1969/03/20, Vol.65(2), pp.34-39
Hauptverfasser: 中島, 宏通, 星山, 正夫, 清本, 昭夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1-(3, 4, 5-Trimethoxybenyl)-6, 7-dihydroxy-1, 2, 3, 4-tetrahydroisoquinoline HCl(AQ-110と略記する)はIsoproterenolよりも強い気管拡張作用をもつ一方, 循環系に対しては, 心収縮力や心拍数増加作用ならびに血圧降下作用, 末梢血管拡張作用を示すことが知られている. またこれらの作用がPronethalolで抑制されることから, AQ-110はいわゆるadrenergic β-stimulantとしてその作用を発現すると考えられている. さて, AQ-110は分子全体としてはPapaverineに類似し, また部分的にはCatecholamineに類似した化学構造をもち, しかも上記のようなさまざまな薬理作用を示す点, きわめて興味ある化合物であるといえる. われわれはモルモットの乳頭筋を用い, その収縮力に対する作用を検討したので報告する.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.65.34