Ubiquinone-9の吸収,分布および排泄に関する研究
「緒言」Ubiquinone(Coenzyme Q, 以下UQと略す)は微生物から哺乳類にわたり生物界に広く分布し, 細胞の呼吸機能においてflavo protein, FMN, cytochrome a, b, c, c1などと共に電子伝達系の構成に関与し, またmitochondriaで行なわれる酸化的燐酸化とも密接に関係した物質であるとされている. Folkersらはヒトの諸臓器のUQ分布量が, その組織における呼吸活性とほぼ比例関係にあり, 他の動物でも類似の傾向にあることを認めた. 一方生体におけるUQの作用については, 呼吸基礎代謝に限らず, 最近に至って肝障害, 筋萎縮とビタミン...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1968/05/20, Vol.64(3), pp.199-209 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」Ubiquinone(Coenzyme Q, 以下UQと略す)は微生物から哺乳類にわたり生物界に広く分布し, 細胞の呼吸機能においてflavo protein, FMN, cytochrome a, b, c, c1などと共に電子伝達系の構成に関与し, またmitochondriaで行なわれる酸化的燐酸化とも密接に関係した物質であるとされている. Folkersらはヒトの諸臓器のUQ分布量が, その組織における呼吸活性とほぼ比例関係にあり, 他の動物でも類似の傾向にあることを認めた. 一方生体におけるUQの作用については, 呼吸基礎代謝に限らず, 最近に至って肝障害, 筋萎縮とビタミンE代謝異常, 糖または脂肪酸の代謝異常などの病的状態でのUQの役割が論じられ, さらに各種疾患にexogenousのUQを投与した場合の効果が問題視されて来ている. そこで外部から与えられたUQが生体内で生化学的あるいは薬理学的効果を発現するためには, 目標とする臓器へ分布する必要があり, さらに細胞内に取り込まれることが必要条件であろうと推測される. |
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ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.64.199 |