Serratia属細菌の蛋白分解酵素“TSP-X”の薬理学的研究: そのIII TSP-Xの亜急性毒性実験

「緒言」酵素療法の使用期間は必ずしも短期間ではない. 高い活性度のある酵素剤の連用が生体にどのような影響を与えるか, また, すでに述べたようにBromelainのような酵素がそのままの形で体内に侵入すれば, 異種蛋白により過敏症のようなことも起り得るのでまず酵素製剤であるSerratia属の蛋白分解酵素TSP-Xの亜急性毒性実験を行なった. 「実験方法」1. 実験動物 田村実験医学研究所の1950年から封鎖的に飼育した遺伝因子をなるべく等しくしたWistar系albino ratを用い, すでに発表した管理方法で出産させたラットを約1カ月飼育して用いた. マウスはdds系を, 15g位から成...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1968/03/20, Vol.64(2), pp.70-92
Hauptverfasser: 田村, 俊吉, 中井, 一仁, 小林, 一夫, 薄井, 康弘, 東海林, 真〓, 佐藤, 悠三, 小菅, 良章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」酵素療法の使用期間は必ずしも短期間ではない. 高い活性度のある酵素剤の連用が生体にどのような影響を与えるか, また, すでに述べたようにBromelainのような酵素がそのままの形で体内に侵入すれば, 異種蛋白により過敏症のようなことも起り得るのでまず酵素製剤であるSerratia属の蛋白分解酵素TSP-Xの亜急性毒性実験を行なった. 「実験方法」1. 実験動物 田村実験医学研究所の1950年から封鎖的に飼育した遺伝因子をなるべく等しくしたWistar系albino ratを用い, すでに発表した管理方法で出産させたラットを約1カ月飼育して用いた. マウスはdds系を, 15g位から成長し飼育したものを用いた. 2. 飼育方法 ラットは20×25×20cmのステンレス金網籠で底は6×6mmのステンレス金網を用いて糞食を避けて4~5匹づつ入れて飼育した. マウスは共食いの性質があるのでステンレス金網10×10×10cmの網籠で底は4×4mmのステンレス金網を用い糞食を避けて1匹ずつ入れて飼育した.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.64.70