2-(1, 2, 3, 4-Tetrahydro-1-naphthylamion)-2-imidazoline hydrochlorideの薬理作用(第1報)　特にSympathomimetic Effectについて

Imidazoline誘導体に強力な未梢血管収縮作用を有する化合物のあることはHartmann等及びMeier等によって報告され, 同様なAdrenaline様作用を有する種々のImidazoline化合物の薬理作用が検討されている. 最近Engelhorn等はBergによって合成された一連のImidazoline誘導体を研究し, 2-(1, 2, 3, 4-Tetrahydro-1-naphthylamino)-2-imidazoline hydrochlorideに最も強い血管収縮作用を認めたと述べている. 我々は本化合物の未梢血管作用を中心とする種々の薬理作用を市販薬物と比較しながら検討を加え2, 3の成績を得たので報告する. 「実験材料」本実験に用いた2-(1, 2, 3, 4-Tetrahydro-1-naphthylamino)-2-imidaline hydrochloride(KB-227)は, ベーリンガー社研究所に於て合成されたものを, 比較した市販薬物には2-(1-Naphthylmethyl)imidazoline hydrochloride(N.Z.：武田薬工)及び2-(1, 2, 3, 4-Tetrahydro-1-naphthyl)-2-imidazoline hydrochloride(T.H.：中外製薬)を使用した.