癌と体質に関する実験的研究(第8報): 牛の骨髓前処置による吉田肉腫抵抗性増強実験-100%治癒を目指して
本研究は昭和37, 38年度文部省機関研究斑(斑長松原正香教授)による研究費補助及び昭和38年度文部省総合研究斑(斑長吉田富三教授)による研究補助を受けた. 「まえがき」「1) 腫瘍死の本態」癌細胞は自主独立性を持っていて単独に増殖していき宿主は癌細胞の栄養源を補給して衰弱で死亡するのであるとする説が古来癌の根本的常識である. 癌化学療法もこの観点に立って検討されて来た. これに対し筆者らは数年来吉田肉腫細胞移植による腫瘍死時には血中白血球増加→減少, 好酸球数の激減, 白血球画分比の50%移行, 尿中17KS代謝の激減, 脳下垂体剔出ラットのY.S. 死亡の促進化等のデーターから腫瘍死の本態...
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Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1964/01/20, Vol.60(1), pp.13-28 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は昭和37, 38年度文部省機関研究斑(斑長松原正香教授)による研究費補助及び昭和38年度文部省総合研究斑(斑長吉田富三教授)による研究補助を受けた. 「まえがき」「1) 腫瘍死の本態」癌細胞は自主独立性を持っていて単独に増殖していき宿主は癌細胞の栄養源を補給して衰弱で死亡するのであるとする説が古来癌の根本的常識である. 癌化学療法もこの観点に立って検討されて来た. これに対し筆者らは数年来吉田肉腫細胞移植による腫瘍死時には血中白血球増加→減少, 好酸球数の激減, 白血球画分比の50%移行, 尿中17KS代謝の激減, 脳下垂体剔出ラットのY.S. 死亡の促進化等のデーターから腫瘍死の本態は脳下垂体副腎機能のアンバランスによるものであることを強調してきた. 従って癌に対する対策もY.S. 細胞の分裂を阻止するような方法を採らないで宿主の抵抗力増強という面から検索を試みて来た. |
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ISSN: | 0015-5691 1347-8397 |
DOI: | 10.1254/fpj.60.13 |