小児患者におけるプリパレーションを用いた無鎮静でのMagnetic Resonance Coronary Angiographyの有用性

「はじめに」川崎病に罹患し冠動脈障害を合併した小児のフォローアップにおいて Magnetic Resonance Coronary Angiography (MRCA)は有用なツールである. しかし長時間の安静臥床を要するために小児患者においては鎮静を施行される事が多い. MRCAの鎮静処置の問題点として過鎮静のリスクが高いことや磁性体を含むモニターが使用不可であること, 基本的に外来検査であるために鎮静処置後の観察不足が起こり得ることなどが挙げられる. 一方で, 事前の検査説明を含めた準備(プリパレーション)を行うことにより, 幼児へのMRI撮影において鎮静処置を軽減あるいは回避出来たという...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本小児放射線学会雑誌 2019, Vol.35(1), pp.27-31
Hauptverfasser: 渡邉, 拓史, 泉, 裕之, 浅野, 賢一, 渡邊, 直樹, 神山, 浩, 鮎澤, 衛, 高橋, 昌里
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」川崎病に罹患し冠動脈障害を合併した小児のフォローアップにおいて Magnetic Resonance Coronary Angiography (MRCA)は有用なツールである. しかし長時間の安静臥床を要するために小児患者においては鎮静を施行される事が多い. MRCAの鎮静処置の問題点として過鎮静のリスクが高いことや磁性体を含むモニターが使用不可であること, 基本的に外来検査であるために鎮静処置後の観察不足が起こり得ることなどが挙げられる. 一方で, 事前の検査説明を含めた準備(プリパレーション)を行うことにより, 幼児へのMRI撮影において鎮静処置を軽減あるいは回避出来たという報告がある. 今回我々は4~15歳の川崎病既往7例に事前の検査説明を含めたプリパレーションを行い無鎮静でMRCAを施行した. さらに同時期に撮影した心臓超音波所見との比較を行い両者の相関を検討した.
ISSN:0918-8487
2432-4388
DOI:10.20844/jspr.35.1_27