Part-solid lesionに対してガイドシース併用気管支腔内超音波断層法を用いたpinpoint biopsyにより確定診断を得た肺腺癌の1例

背景.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography using a guide sheath;EBUS-GS)において,超音波プローブ(探触子)が病変の辺縁に接する状態(adjacent to)での診断率は未だ低く,課題が残る.我々はadjacent toの場合,病変とGSとの位置関係を細かく調整するpinpoint biopsyを行っている.症例.80歳代女性.右上葉のすりガラス陰影を伴う結節影の診断目的にEBUS-GSを実施したが,得られたEBUS所見はadjacent toであり,pinpoint biopsyを行うこととした.まず,...

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Veröffentlicht in:気管支学 2021/05/25, Vol.43(3), pp.219-225
Hauptverfasser: 小林, 美郷, 栗本, 典昭, 谷野, 明里, 天野, 芳宏, 堀田, 尚誠, 津端, 由佳里, 濱口, 俊一, 礒部, 威
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography using a guide sheath;EBUS-GS)において,超音波プローブ(探触子)が病変の辺縁に接する状態(adjacent to)での診断率は未だ低く,課題が残る.我々はadjacent toの場合,病変とGSとの位置関係を細かく調整するpinpoint biopsyを行っている.症例.80歳代女性.右上葉のすりガラス陰影を伴う結節影の診断目的にEBUS-GSを実施したが,得られたEBUS所見はadjacent toであり,pinpoint biopsyを行うこととした.まず,①EBUS-GSを用いて病変を確認したあと,透視とEBUS画像を確認しながら気管支鏡のup/down angleをかけて,プローブが病変に近づく方向を定めた(気管支短軸の位置決定).次に,②プローブをGS内に引き込むときにEBUS画像が暗くなることで,GSの先端が病変部の先端に位置していることを確認した(気管支長軸の位置決定).このように生検部位を小さく定めて生検を行い,肺腺癌と診断できた.結語.Pinpoint biopsyはadjacent toにおける診断率の向上に寄与する可能性がある.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.43.3_219