EWS (Endobronchial Watanabe Spigot) ~保存的治療から低侵襲治療へ
「1. はじめに」EWS(R) (Endobronchial Watanabe Spigot) (Novatech, La Ciotat, France)は故渡辺洋一先生が開発された, シリコン製の気管支充填材である. 気管支鏡を用いてEWSを気管支に充填し閉塞することにより, 種々の難治性病態を改善しようとするために用いられる. 2013年に「気管支瘻孔閉鎖術」として保険収載され, 現在の適応としては続発性難治性気胸, 肺切除後の遷延する気漏, 有瘻性膿胸, 他臓器との気管支瘻, 遷延する気管支出血, となっている. EWSを用いた気管支瘻孔閉鎖術の成否は, (1)責任気管支同定, (2)手...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 気管支学 2019-11, Vol.41 (6), p.646-651 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「1. はじめに」EWS(R) (Endobronchial Watanabe Spigot) (Novatech, La Ciotat, France)は故渡辺洋一先生が開発された, シリコン製の気管支充填材である. 気管支鏡を用いてEWSを気管支に充填し閉塞することにより, 種々の難治性病態を改善しようとするために用いられる. 2013年に「気管支瘻孔閉鎖術」として保険収載され, 現在の適応としては続発性難治性気胸, 肺切除後の遷延する気漏, 有瘻性膿胸, 他臓器との気管支瘻, 遷延する気管支出血, となっている. EWSを用いた気管支瘻孔閉鎖術の成否は, (1)責任気管支同定, (2)手技 - 確実に責任気管支を閉塞できるかどうか - の2つの要素により決まると考えている. そのため, この2つの要素について解説し, それぞれの適応疾患について解説する. 「2. 責任気管支同定」責任気管支の同定方法に完全なものはないため, 現状ではいくつかの方法を組み合わせる必要がある. |
---|---|
ISSN: | 0287-2137 |