内視鏡的経過観察を行った気管支顆粒細胞腫の1例
背景.気管・気管支原発の顆粒細胞腫は比較的まれである.気管支鏡で同一症例の経過を観察した報告は少なく,経過観察をどのような頻度でどのくらいの期間行うべきか,内視鏡治療を行うべきかについて判断に困る.症例.60代男性.血痰を主訴に受診し,胸部X線,胸部CTでは異常を認めなかった.気管支鏡検査を施行したところ,左上幹と下幹の分岐部粘膜に扁平に隆起する病変を認めた.経気管支生検(transbronchial biopsy;TBB)で顆粒細胞腫と診断した.悪性を示唆する所見は認めず,7か月から13か月の期間毎に気管支鏡検査を4回行い,無治療で増悪なく経過している.結語.33か月無治療経過観察中の気管支...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2019/11/25, Vol.41(6), pp.580-584 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.気管・気管支原発の顆粒細胞腫は比較的まれである.気管支鏡で同一症例の経過を観察した報告は少なく,経過観察をどのような頻度でどのくらいの期間行うべきか,内視鏡治療を行うべきかについて判断に困る.症例.60代男性.血痰を主訴に受診し,胸部X線,胸部CTでは異常を認めなかった.気管支鏡検査を施行したところ,左上幹と下幹の分岐部粘膜に扁平に隆起する病変を認めた.経気管支生検(transbronchial biopsy;TBB)で顆粒細胞腫と診断した.悪性を示唆する所見は認めず,7か月から13か月の期間毎に気管支鏡検査を4回行い,無治療で増悪なく経過している.結語.33か月無治療経過観察中の気管支原発顆粒細胞腫の1例を経験した.少なくとも5年は経過観察が必要と考えられる. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.41.6_580 |