食道に接する肺腺癌の診断にEUS-B-FNAが有用であった1例
背景.経食道的気管支鏡下穿刺吸引生検法(endoscopic ultrasound with bronchoscope-guided fine-needle aspiration;EUS-B-FNA)は,超音波気管支鏡を用いて経食道的超音波内視鏡下穿刺法と同様に経食道的に縦隔病変を生検する手法であり,肺癌の縦隔病期診断に有用とされている.症例.62歳男性.大動脈弓上縁の3 cm大の肺腫瘤の精査目的に当院紹介となった.胸部CTで肺腫瘤影は気道に接しておらず,食道に接していた.気管支鏡検査では経気管支的に擦過細胞診を施行したものの迅速細胞診では悪性所見は得られず,同日の検査中にEUS-B-FNAに...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2019/05/25, Vol.41(3), pp.298-302 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.経食道的気管支鏡下穿刺吸引生検法(endoscopic ultrasound with bronchoscope-guided fine-needle aspiration;EUS-B-FNA)は,超音波気管支鏡を用いて経食道的超音波内視鏡下穿刺法と同様に経食道的に縦隔病変を生検する手法であり,肺癌の縦隔病期診断に有用とされている.症例.62歳男性.大動脈弓上縁の3 cm大の肺腫瘤の精査目的に当院紹介となった.胸部CTで肺腫瘤影は気道に接しておらず,食道に接していた.気管支鏡検査では経気管支的に擦過細胞診を施行したものの迅速細胞診では悪性所見は得られず,同日の検査中にEUS-B-FNAによる生検方法に切り替えた.超音波気管支鏡(OLYMPUS社製,UC260FW)を用いて経食道的に生検が可能であり,検査による合併症は認めなかった.得られた検体による免疫組織染色,遺伝子検索から肺腺癌T4N0M0 Stage IIIA(EGFR遺伝子陰性,ALK遺伝子陰性,PD-L1 <1%)と診断し,化学放射線療法による加療を行った.結論.EUS-B-FNAが診断に有用であった肺腺癌の1例を経験したので報告した. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.41.3_298 |