気管支鏡下高周波スネアにて切除を行った気管原発神経鞘腫の1例

背景.稀である気管原発神経鞘腫に対し,高周波スネアを用いた気管支鏡下切除を施行した.症例.70歳,男性.咳嗽,呼吸困難で近医を受診した.内科的治療を受けていたが,改善せず当院を紹介受診した.CT検査で気管内腔の8割程度を占める腫瘤を指摘され,気管支鏡下に高周波スネアを用いて腫瘤切除を行った.検体は鉗子では把持できなかったため,自己咳嗽にて喀出させた.術後5年時点での再発兆候は認めない.結論.気管原発の神経鞘腫に対し,高周波スネアを用いた腫瘤切除・気道確保は有用な方法である....

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Veröffentlicht in:気管支学 2018/09/25, Vol.40(5), pp.429-432
Hauptverfasser: 山道, 尭, 奥井, 将之, 浅川, 文香, 原田, 匡彦, 堀尾, 裕俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.稀である気管原発神経鞘腫に対し,高周波スネアを用いた気管支鏡下切除を施行した.症例.70歳,男性.咳嗽,呼吸困難で近医を受診した.内科的治療を受けていたが,改善せず当院を紹介受診した.CT検査で気管内腔の8割程度を占める腫瘤を指摘され,気管支鏡下に高周波スネアを用いて腫瘤切除を行った.検体は鉗子では把持できなかったため,自己咳嗽にて喀出させた.術後5年時点での再発兆候は認めない.結論.気管原発の神経鞘腫に対し,高周波スネアを用いた腫瘤切除・気道確保は有用な方法である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.40.5_429