淡島ら“デバイスの工夫が摘出に有用であった気道異物の3例”
気道異物は, その種類が多岐にわたり, 摘出に難渋することがある. 成人では, 義歯, 歯冠, 補填物などの歯科系異物, 豆類, 魚骨, 果実の種などの食物, PTP (pressthrough package) , 針, 釘などが多いとされる. 異物の大きさ, 形状, 介在部位, 誤嚥後の期間などにより, 摘出の難易度, 手技に違いがでるため, 器具の選択を含めた術者の経験が重要となる. 淡島らは, 様々な異物に対して, それぞれ適切なデバイスや体位変換などを用いて, 状況に応じた柔軟な対応で軟性鏡下に摘出できた症例を報告している. 筆者らは内科医であるが, 最終的に全身麻酔下の硬性内視鏡や...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 気管支学 2018/07/25, Vol.40(4), pp.291-292 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 気道異物は, その種類が多岐にわたり, 摘出に難渋することがある. 成人では, 義歯, 歯冠, 補填物などの歯科系異物, 豆類, 魚骨, 果実の種などの食物, PTP (pressthrough package) , 針, 釘などが多いとされる. 異物の大きさ, 形状, 介在部位, 誤嚥後の期間などにより, 摘出の難易度, 手技に違いがでるため, 器具の選択を含めた術者の経験が重要となる. 淡島らは, 様々な異物に対して, それぞれ適切なデバイスや体位変換などを用いて, 状況に応じた柔軟な対応で軟性鏡下に摘出できた症例を報告している. 筆者らは内科医であるが, 最終的に全身麻酔下の硬性内視鏡や手術による摘出も考慮にいれた上での軟性鏡による摘出であり, 気道異物に対する十分な経験と病院内での良好な連携があることが推察される. |
---|---|
ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.40.4_291 |