結核性左主気管支狭窄症に対して気管支鏡下狭窄解除術が奏効した1例
背景.結核性気管支狭窄はしばしば治療に難渋する.症例.30歳代女性.3年前に結核の診断で加療を受けた.治療後に喘鳴がみられるようになり,加療を受けていた.2年前に近医で左主気管支狭窄を指摘されるも,治療を希望しなかった.しかし,その後肺炎の反復を認め,気管支狭窄が原因と推測されたため,気管支鏡治療目的に当院に紹介され受診した.胸部CTで左主気管支に狭窄を認め,気管支鏡検査では細径気管支鏡の通過困難な瘢痕性狭窄を認めた.局所麻酔下で気管支拡張用バルーンとアルゴンプラズマ凝固法(APC)を用いて気管支鏡下狭窄解除術を施行し,狭窄部の拡張が得られた.重篤な合併症はみられず,その後の経過観察でも明らか...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2018/05/25, Vol.40(3), pp.191-195 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.結核性気管支狭窄はしばしば治療に難渋する.症例.30歳代女性.3年前に結核の診断で加療を受けた.治療後に喘鳴がみられるようになり,加療を受けていた.2年前に近医で左主気管支狭窄を指摘されるも,治療を希望しなかった.しかし,その後肺炎の反復を認め,気管支狭窄が原因と推測されたため,気管支鏡治療目的に当院に紹介され受診した.胸部CTで左主気管支に狭窄を認め,気管支鏡検査では細径気管支鏡の通過困難な瘢痕性狭窄を認めた.局所麻酔下で気管支拡張用バルーンとアルゴンプラズマ凝固法(APC)を用いて気管支鏡下狭窄解除術を施行し,狭窄部の拡張が得られた.重篤な合併症はみられず,その後の経過観察でも明らかな再狭窄徴候を認めていない.結論.結核性気管支狭窄に対し,気管支鏡下狭窄解除術が有効であった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.40.3_191 |