多発気管・気管支内転移を伴う再発肺扁平上皮癌に対して複数回の光線力学療法で気道開存維持を得た1例

背景.気管支インターベンションは悪性気道狭窄に対して重要な緩和治療の選択肢だが,複数回の緩和的な光線力学的治療(PDT)による治療効果の報告は少ない.症例.76歳男性.肺扁平上皮癌,pT3N2M0に対して左肺全摘出術13か月後に,脳転移および多発気管・気管支内転移で再発した.脳転移に対する全脳照射後,気道病変に対して複数回PDTを施行することで,1年間気道狭窄・閉塞による症状悪化を回避し全身状態の維持が可能であった.結論.他の治療選択肢が乏しい場合,複数回のPDTは気道狭窄の緩和治療として有効な可能性がある....

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Veröffentlicht in:気管支学 2016/09/25, Vol.38(5), pp.399-404
Hauptverfasser: 石橋, 昌幸, 桐田, 圭輔, 青景, 圭樹, 松本, 慎吾, 梅村, 茂樹, 仁保, 誠治, 大松, 広伸, 坪井, 正博, 後藤, 功一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.気管支インターベンションは悪性気道狭窄に対して重要な緩和治療の選択肢だが,複数回の緩和的な光線力学的治療(PDT)による治療効果の報告は少ない.症例.76歳男性.肺扁平上皮癌,pT3N2M0に対して左肺全摘出術13か月後に,脳転移および多発気管・気管支内転移で再発した.脳転移に対する全脳照射後,気道病変に対して複数回PDTを施行することで,1年間気道狭窄・閉塞による症状悪化を回避し全身状態の維持が可能であった.結論.他の治療選択肢が乏しい場合,複数回のPDTは気道狭窄の緩和治療として有効な可能性がある.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.38.5_399