マイクロ波腫瘍凝固療法にて切除した気管支内過誤腫の1例

背景.肺過誤腫はそのほとんどが肺実質型であり,気管支型は比較的まれである.我々は,右主気管支に発生した気管支内過誤腫を気管支鏡下マイクロ波治療で摘出した症例を経験した.症例. 70歳男性. 2013年4月に近医で直腸癌のため精査加療中に,胸部CT検査上右主気管支内部に石灰化を伴う腫瘤を認めた.直腸癌術後に,本人の希望もあり,精査加療目的で当科紹介となった.気管支鏡検査では右中間気管支幹入口部に有茎性で突出するポリープ状の腫瘍を認めた.マイクロ波にて有茎部を切除し,腫瘍を摘出した.摘出標本の病理組織結果から気管支内過誤腫と診断した.結論.有茎性の気管支内過誤腫に対して気管支鏡下マイクロ波治療は有...

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Veröffentlicht in:気管支学 2015/03/25, Vol.37(2), pp.209-213
Hauptverfasser: 杉本, 幸弘, 中里, 未央, 高山, 昌紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.肺過誤腫はそのほとんどが肺実質型であり,気管支型は比較的まれである.我々は,右主気管支に発生した気管支内過誤腫を気管支鏡下マイクロ波治療で摘出した症例を経験した.症例. 70歳男性. 2013年4月に近医で直腸癌のため精査加療中に,胸部CT検査上右主気管支内部に石灰化を伴う腫瘤を認めた.直腸癌術後に,本人の希望もあり,精査加療目的で当科紹介となった.気管支鏡検査では右中間気管支幹入口部に有茎性で突出するポリープ状の腫瘍を認めた.マイクロ波にて有茎部を切除し,腫瘍を摘出した.摘出標本の病理組織結果から気管支内過誤腫と診断した.結論.有茎性の気管支内過誤腫に対して気管支鏡下マイクロ波治療は有用であり,安全に施行できると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.37.2_209