外科的気管生検にて診断した気管気管支骨軟骨形成症の1例

背景.気管気管支骨軟骨形成症は気管,気管支の粘膜下に骨軟骨組織が増生する比較的稀な疾患である.症例.56歳女性.遷延性咳嗽,血痰を主訴に近医を受診した.胸部CTにて気管,気管支に石灰化を伴う結節影を多数認め当院に紹介された.気管支内視鏡検査では,気管から左右主気管支にかけて粘膜の発赤腫脹を認め,白色から黄白色の隆起性病変が多発していた.易出血性のため気管支内視鏡下での生検は施行せず,確定診断のため外科的気管生検を施行した.組織学的に気管粘膜下層に炎症細胞浸潤と多発する骨,軟骨形成を認め,気管気管支骨軟骨形成症と診断した.結論.外科的気管生検で病理組織を詳細に観察できた,気管気管支骨軟骨形成症の...

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Veröffentlicht in:気管支学 2014/07/25, Vol.36(4), pp.374-378
Hauptverfasser: 柴田, 翔, 土屋, 公威, 岡本, 師, 日下, 祐, 瀬間, 学, 貫井, 義久, 酒井, 友子, 榊原, 里江, 稲瀬, 直彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.気管気管支骨軟骨形成症は気管,気管支の粘膜下に骨軟骨組織が増生する比較的稀な疾患である.症例.56歳女性.遷延性咳嗽,血痰を主訴に近医を受診した.胸部CTにて気管,気管支に石灰化を伴う結節影を多数認め当院に紹介された.気管支内視鏡検査では,気管から左右主気管支にかけて粘膜の発赤腫脹を認め,白色から黄白色の隆起性病変が多発していた.易出血性のため気管支内視鏡下での生検は施行せず,確定診断のため外科的気管生検を施行した.組織学的に気管粘膜下層に炎症細胞浸潤と多発する骨,軟骨形成を認め,気管気管支骨軟骨形成症と診断した.結論.外科的気管生検で病理組織を詳細に観察できた,気管気管支骨軟骨形成症の1例を報告した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.36.4_374