喉頭転移で発見された肺腺癌の1例

背景.喉頭への悪性腫瘍の遠隔転移は稀であり,肺腺癌の喉頭転移は極めて稀である.これまでに3例の報告があるが,今回4例目として自験例を報告する.症例.72歳男性.咽頭違和感,両側顎下の腫脹を主訴に当院を受診.喉頭生検の結果,腺癌と診断された.一方,胸部単純X線写真とCTで浸潤影を指摘され,気管支鏡下生検の結果は同じく腺癌の診断であった.喉頭,肺両組織の免疫組織学的特徴から,肺腺癌の喉頭転移と診断した.結論.肺腺癌の喉頭転移の報告は非常に少ない.肺腺癌の喉頭転移は病期診断に影響し,喉頭の注意深い観察が大切であると考えられた....

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Veröffentlicht in:気管支学 2014/01/25, Vol.36(1), pp.83-87
Hauptverfasser: 櫻井, 悠加里, 高野, 裕子, 島, 由子, 浅野, 貴光, 原田, 亜紀子, 冨田, 勇樹, 前田, 浩義, 小栗, 鉄也, 新実, 彰男, 新美, 岳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.喉頭への悪性腫瘍の遠隔転移は稀であり,肺腺癌の喉頭転移は極めて稀である.これまでに3例の報告があるが,今回4例目として自験例を報告する.症例.72歳男性.咽頭違和感,両側顎下の腫脹を主訴に当院を受診.喉頭生検の結果,腺癌と診断された.一方,胸部単純X線写真とCTで浸潤影を指摘され,気管支鏡下生検の結果は同じく腺癌の診断であった.喉頭,肺両組織の免疫組織学的特徴から,肺腺癌の喉頭転移と診断した.結論.肺腺癌の喉頭転移の報告は非常に少ない.肺腺癌の喉頭転移は病期診断に影響し,喉頭の注意深い観察が大切であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.36.1_83