超音波気管支内視鏡下針生検(EBUS-TBNA)が診断に有用であった縦隔原発大細胞型リンパ腫の1例

背景.超音波気管支内視鏡下針生検(EBUS-TBNA)が診断に有用であった,縦隔原発大細胞型リンパ腫(primary mediastinal large B-cell lymphoma)の症例を経験したので報告する.症例. 42歳,男性.嗄声と胸痛を主訴に来院した.胸部CTで中縦隔に嚢胞状陰影を呈する腫瘤を認め,血液検査で急性炎症所見を伴っていた.感染を合併した気管支嚢胞の疑いで,外科的切除を行った.病理組織診で悪性リンパ腫を示唆する所見を認めたが,壊死が強く,診断が困難であった.結果.その後,新たな縦隔リンパ節腫大が認められ,同部位に対してEBUS-TBNAを行い, B細胞系の悪性リンパ腫に...

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Veröffentlicht in:気管支学 2014/01/25, Vol.36(1), pp.25-30
Hauptverfasser: 梅澤, 弘毅, 小笠原, 隆, 内藤, 雄介, 加藤, 慎平, 矢野, 利章, 笠松, 紀雄, 橋爪, 一光, 籾木, 茂
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.超音波気管支内視鏡下針生検(EBUS-TBNA)が診断に有用であった,縦隔原発大細胞型リンパ腫(primary mediastinal large B-cell lymphoma)の症例を経験したので報告する.症例. 42歳,男性.嗄声と胸痛を主訴に来院した.胸部CTで中縦隔に嚢胞状陰影を呈する腫瘤を認め,血液検査で急性炎症所見を伴っていた.感染を合併した気管支嚢胞の疑いで,外科的切除を行った.病理組織診で悪性リンパ腫を示唆する所見を認めたが,壊死が強く,診断が困難であった.結果.その後,新たな縦隔リンパ節腫大が認められ,同部位に対してEBUS-TBNAを行い, B細胞系の悪性リンパ腫に合致する所見を得た.最終的に縦隔原発大細胞型リンパ腫と確定した.結論.縦隔病変の診断にEBUS-TBNAは有用である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.36.1_25