14."Miliary Mesothelioma"の1例(第90回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
症例は72歳男性. 職業性アスベスト曝露歴あり. 2009年1月に検診にて胸部異常陰影を指摘, 胸部CTにて左胸膜肥厚および胸水貯留を認めたため精査加療目的にて1月下旬当院受診. 局所麻酔下胸腔鏡検査にて悪性胸膜中皮腫(上皮型cT3N0M0)と診断, CDDP+PEMによる全身化学療法を合計8コース施行. SDの治療効果を得ていたが, 2009年10月にPDとなり, 2nd Line治療の臨床試験に登録, 治療を行うも2010年3月に頭蓋骨転移を来し, PDと判断. 4月に下腿浮腫が出現し, 腎生検にて微小変化群のネフローゼ症候群と診断し, ステロイド投与開始. 5月の胸部画像検査にて両肺にび...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2012/01/25, Vol.34(1), pp.95 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は72歳男性. 職業性アスベスト曝露歴あり. 2009年1月に検診にて胸部異常陰影を指摘, 胸部CTにて左胸膜肥厚および胸水貯留を認めたため精査加療目的にて1月下旬当院受診. 局所麻酔下胸腔鏡検査にて悪性胸膜中皮腫(上皮型cT3N0M0)と診断, CDDP+PEMによる全身化学療法を合計8コース施行. SDの治療効果を得ていたが, 2009年10月にPDとなり, 2nd Line治療の臨床試験に登録, 治療を行うも2010年3月に頭蓋骨転移を来し, PDと判断. 4月に下腿浮腫が出現し, 腎生検にて微小変化群のネフローゼ症候群と診断し, ステロイド投与開始. 5月の胸部画像検査にて両肺にびまん性に散布性の粟粒陰影を認めた. 確定診断のため, 5月中旬気管支鏡下生検を施行し, 悪性胸膜中皮腫の肺転移と診断. 本症例はいわゆる“Miliary Mesothelioma”と考えられ, 極めて稀であり, 報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.34.1_95_4 |