症例1.気管分岐部に腫瘤を呈した再発悪性リンパ腫の1例(第42回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は41歳男性. 2007年B細胞リンパ腫と診断され, 血液内科で化学療法を継続中であった. 2011年6月血痰出現あり, 血液内科外来受診. 胸部CTにて気管分岐部内腔に突出する腫瘤影を指摘され, 当科へコンサルトとなった. 気管支鏡検査を施行, 気管分岐部に白苔を伴う腫瘤を認めた. 同部位からの生検組織のフローサイトメトリーで, CD19陽性, CD20弱陽性, κ鎖強陽性のパターンであった. また病理組織で形質転換を疑う細胞を認めた. 悪性リンパ腫の再発と診断, 血液内科にてレジメンを変更し化学療法を開始. 気管分岐部の腫瘤はすみやかに縮小した. 気管分岐部内腔に病変を認める悪性リンパ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2012/01/25, Vol.34(1), pp.92
Hauptverfasser: 大久保, 仁嗣, 上村, 剛大, 國井, 英治, 小笹, 裕晃, 宮崎, 幹規, 前野, 健, 小栗, 鉄也, 中村, 敦, 佐藤, 滋樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は41歳男性. 2007年B細胞リンパ腫と診断され, 血液内科で化学療法を継続中であった. 2011年6月血痰出現あり, 血液内科外来受診. 胸部CTにて気管分岐部内腔に突出する腫瘤影を指摘され, 当科へコンサルトとなった. 気管支鏡検査を施行, 気管分岐部に白苔を伴う腫瘤を認めた. 同部位からの生検組織のフローサイトメトリーで, CD19陽性, CD20弱陽性, κ鎖強陽性のパターンであった. また病理組織で形質転換を疑う細胞を認めた. 悪性リンパ腫の再発と診断, 血液内科にてレジメンを変更し化学療法を開始. 気管分岐部の腫瘤はすみやかに縮小した. 気管分岐部内腔に病変を認める悪性リンパ腫は珍しく, 画像を供覧し報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.34.1_92_2