24.歯科印象材による気管支充填術および自己血癒着術が奏効した難治性続発性気胸の1例(第138回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
86歳男性. 認知症を認め, 陳旧性肺結核, 気腫合併肺線維症を指摘されていた. 2011年5月に呼吸困難を主訴に受診し, 胸部CTで右気胸と診断された. 右前胸部より携帯型気胸ドレナージキットを挿入し, 10日後のCTで右肺の膨張を認めたためキットを抜去したが, 右肺が再度虚脱し, 皮下気腫が顔面まで広がったため入院となった. 右前胸部より胸腔ドレーンを挿入したがair leakは改善せず, 第13病日に自己血を用いて胸膜癒着術を行ったところ, 直後に血痰を認め気管支胸膜瘻の存在が示唆された. その後もair leakが持続したため, 第20病日, 気管支鏡下に右上葉支のB1, B2, B3...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2011/11/25, Vol.33(6), pp.500 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 86歳男性. 認知症を認め, 陳旧性肺結核, 気腫合併肺線維症を指摘されていた. 2011年5月に呼吸困難を主訴に受診し, 胸部CTで右気胸と診断された. 右前胸部より携帯型気胸ドレナージキットを挿入し, 10日後のCTで右肺の膨張を認めたためキットを抜去したが, 右肺が再度虚脱し, 皮下気腫が顔面まで広がったため入院となった. 右前胸部より胸腔ドレーンを挿入したがair leakは改善せず, 第13病日に自己血を用いて胸膜癒着術を行ったところ, 直後に血痰を認め気管支胸膜瘻の存在が示唆された. その後もair leakが持続したため, 第20病日, 気管支鏡下に右上葉支のB1, B2, B3入口部で歯科印象材による気管支充填術を行い, さらに自己血で癒着術を施行したところ, air leakは消失した. その後気胸の再燃を認めず, 皮下気腫も改善され, 自宅退院となった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.6_500_4 |