15.異所性骨化病変を伴った原発性肺腺癌の1例(第37回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)

症例は69歳男性. 血痰を主訴に受診. CTにて左上葉に石灰化を伴う30mm大の腫瘤影を認め, TBLBにて肺腺癌が疑われた. 手術の方針となり左上葉切除術を施行した. 腫瘍は最大径32mmで, sT2aN0M0 Stage IBであった. 組織学的には管状, 腺房状増殖が主体のAdenocarcinoma with mixed subtypeの像であったが, 内部に間質の線維化と, 著しい成熟骨の形成を認め, 一部では軟骨の形成も見られた. 石灰化を伴う原発性肺癌の報告は散見されるが, 骨化を伴う例は極めて稀であり, 若干の文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:気管支学 2011/09/25, Vol.33(5), pp.388
Hauptverfasser: 菊池, 智宏, 鈴木, 弘行, 樋口, 光徳, 大杉, 純, 小田島, 洋子, 柳沼, 裕嗣, 後藤, 満一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は69歳男性. 血痰を主訴に受診. CTにて左上葉に石灰化を伴う30mm大の腫瘤影を認め, TBLBにて肺腺癌が疑われた. 手術の方針となり左上葉切除術を施行した. 腫瘍は最大径32mmで, sT2aN0M0 Stage IBであった. 組織学的には管状, 腺房状増殖が主体のAdenocarcinoma with mixed subtypeの像であったが, 内部に間質の線維化と, 著しい成熟骨の形成を認め, 一部では軟骨の形成も見られた. 石灰化を伴う原発性肺癌の報告は散見されるが, 骨化を伴う例は極めて稀であり, 若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.5_388_5