5. EWSにより治療した, 胸部大動脈瘤術後有瘻性膿胸の1例

症例は60歳, 女性. 2009年6月下旬胸部大動脈瘤にて弓部下行大動脈置換術をうけ, 7月上旬食道破裂による縦隔炎により, 大網充填術が追加された. 2010年12月のフォローCTにて, 左膿胸を指摘され入院となった. 精査にて食道瘻再発による有瘻性膿胸を疑い, 2011年1月中旬膿胸腔ドレナージを行った. 術中GIFにて, 食道に瘻孔はなく, 肺瘻による有瘻性膿胸と診断した. 左胸腔は癒着が激しく, また人工血管も存在するため, 外科的瘻孔閉鎖術が困難な状況にあった. チューブドレナージをしつつ, 胸腔からのインジゴ注入により, 責任気管支を同定し, EWSを留置することとした. 1月下旬...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2011, Vol.33 (5), p.378-378
Hauptverfasser: 神谷賢吾, 可児久典, 坂本宣弘, 佐川弘之, 佐野正明, 深井一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は60歳, 女性. 2009年6月下旬胸部大動脈瘤にて弓部下行大動脈置換術をうけ, 7月上旬食道破裂による縦隔炎により, 大網充填術が追加された. 2010年12月のフォローCTにて, 左膿胸を指摘され入院となった. 精査にて食道瘻再発による有瘻性膿胸を疑い, 2011年1月中旬膿胸腔ドレナージを行った. 術中GIFにて, 食道に瘻孔はなく, 肺瘻による有瘻性膿胸と診断した. 左胸腔は癒着が激しく, また人工血管も存在するため, 外科的瘻孔閉鎖術が困難な状況にあった. チューブドレナージをしつつ, 胸腔からのインジゴ注入により, 責任気管支を同定し, EWSを留置することとした. 1月下旬と2月下旬気管支鏡下に左B1+2にEWSを留置し, 膿胸は治癒した.
ISSN:0287-2137