12. IA期肺癌切除8年後に局所再発し追加右肺全摘術を施行した1例
72歳女性. 8年前に右S6腺癌で右下葉切除術を行ない, 腫瘍径22×13mm, pT1N0M0, p1, pm0, ly(-), v(+), br(-), Stage IA(第5版規約)であった. 今回は定期の胸部X線写真で右肺門部陰影増大を認め, CT所見は中間幹から中葉気管支周囲の軟部陰影増大と気管支狭窄であった. 1年前より咳嗽を自覚していた. 気管支鏡では中間幹膜様部の隆起性病変を認めた. 同部の擦過細胞診では腺癌で, 局所再発と診断した. 他に転移所見を認めず, 中葉切除を予定した. 手術所見では病変が中枢側の血管と癒着し一塊となっていたため追加肺全摘術となった. 気管支断端は腫瘍...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2011, Vol.33 (5), p.373-373 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 72歳女性. 8年前に右S6腺癌で右下葉切除術を行ない, 腫瘍径22×13mm, pT1N0M0, p1, pm0, ly(-), v(+), br(-), Stage IA(第5版規約)であった. 今回は定期の胸部X線写真で右肺門部陰影増大を認め, CT所見は中間幹から中葉気管支周囲の軟部陰影増大と気管支狭窄であった. 1年前より咳嗽を自覚していた. 気管支鏡では中間幹膜様部の隆起性病変を認めた. 同部の擦過細胞診では腺癌で, 局所再発と診断した. 他に転移所見を認めず, 中葉切除を予定した. 手術所見では病変が中枢側の血管と癒着し一塊となっていたため追加肺全摘術となった. 気管支断端は腫瘍陰性であったが, 縦隔軟部組織断端は陽性で, 術後に同時化学放射線療法を行なった. 本例はIA期の手術8年後に気管支局所再発した点で稀な1例と考える. |
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ISSN: | 0287-2137 |