2.異所性副甲状腺腫に対し胸腔鏡下に摘出を行った1例(第52回 日本呼吸器内視鏡学会北陸支部会)

症例は68歳女性. 1998年から慢性腎不全にて透析導入されていた. 2006年からPTH高値となり, ビタミンD剤内服開始. その後高カルシウム血症が出現, 内服治療にて抵抗性であったため, 2010年6月二次性副甲状腺機能亢進症の外科的治療目的に当院紹介. 胸部CTにて前縦隔にも径1cmの結節を認めた. 12月手術施行. 術直前に99m Tc-MIBIを投与し, 頸部及び胸部体表からRIの取り込みを同定, 胸腔鏡下に前縦隔の副甲状腺腫の摘出と, 頸部から副甲状腺の摘出, 三角筋内への自家移植を行った. 縦隔病変は, 胸壁からのRI取り込みと, 胸腔内からの紫色の色調変化から病変を同定するこ...

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Veröffentlicht in:気管支学 2011/07/25, Vol.33(4), pp.297
Hauptverfasser: 篠原, 博彦, 橋本, 毅久, 土田, 正則
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は68歳女性. 1998年から慢性腎不全にて透析導入されていた. 2006年からPTH高値となり, ビタミンD剤内服開始. その後高カルシウム血症が出現, 内服治療にて抵抗性であったため, 2010年6月二次性副甲状腺機能亢進症の外科的治療目的に当院紹介. 胸部CTにて前縦隔にも径1cmの結節を認めた. 12月手術施行. 術直前に99m Tc-MIBIを投与し, 頸部及び胸部体表からRIの取り込みを同定, 胸腔鏡下に前縦隔の副甲状腺腫の摘出と, 頸部から副甲状腺の摘出, 三角筋内への自家移植を行った. 縦隔病変は, 胸壁からのRI取り込みと, 胸腔内からの紫色の色調変化から病変を同定することが可能であった. 術後経過は問題なく, 第5病日に退院した. 縦隔内異所性副甲状腺腫の外科治療につき, 若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.4_297_2