12.化学療法が奏効し,人工呼吸器から離脱し得た小細胞肺癌の1例(第88回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
症例は56歳女性. 主訴は咳嗽, 喀痰, 呼吸困難. 喫煙歴あり. 2010年7月下旬より鼻汁, 咳嗽あり, 次第に呼吸困難を自覚し8月上旬当院総合内科受診. CTにて精査施行したところ左肺門部に縦隔リンパ節と一塊になった腫瘍性病変ならびに同病変による著明な気道狭窄を認めた. 8月中旬入院にて気管支鏡施行し, 左主気管支の著明な狭窄を認めた. 検査終了後に急速に呼吸状態の増悪を認め, 挿管・人工呼吸管理となった. 気管支鏡の生検にて小細胞癌と診断し, 下旬よりCBDCA+VP-16による化学療法を開始した. 6日後に挿管下に気管支鏡施行したところ左主気管支狭窄の改善を認めたため人工呼吸器のウィ...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2011/03/25, Vol.33(2), pp.138 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は56歳女性. 主訴は咳嗽, 喀痰, 呼吸困難. 喫煙歴あり. 2010年7月下旬より鼻汁, 咳嗽あり, 次第に呼吸困難を自覚し8月上旬当院総合内科受診. CTにて精査施行したところ左肺門部に縦隔リンパ節と一塊になった腫瘍性病変ならびに同病変による著明な気道狭窄を認めた. 8月中旬入院にて気管支鏡施行し, 左主気管支の著明な狭窄を認めた. 検査終了後に急速に呼吸状態の増悪を認め, 挿管・人工呼吸管理となった. 気管支鏡の生検にて小細胞癌と診断し, 下旬よりCBDCA+VP-16による化学療法を開始した. 6日後に挿管下に気管支鏡施行したところ左主気管支狭窄の改善を認めたため人工呼吸器のウィーニングを開始し, 9月上旬に離脱に至った. 左主気管支狭窄に対する急性呼吸不全に対し人工呼吸管理を行い, 原疾患に対し化学療法を施行し人工呼吸器から離脱し得た症例を経験したので考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.2_138_1 |