29.画像上肺血栓と鑑別を要したmucoepidermoid carcinomaの1例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
40歳女性, 非喫煙者. 健診の胸部X線にて異常を指摘. 精査目的に前医紹介. CT上肺血栓塞栓症を疑われ, 当院紹介受診. 紹介医のCTでは, 腫瘍内に流出入する血管影を疑われ, 動静脈奇形内の血栓が鑑別に挙がったが, 当院のthin slice CTにて精査すると腫瘍は気管内に突出していた. 気管支鏡を施行し, B5bに突出した腫瘍をみとめ, 同部を生検しmucoepidermoid carcinomaと診断. 当院呼吸器外科にて右肺中葉切除術, リンパ節郭清術を施行され, 術後1年間再発なく経過観察中である. 血栓との鑑別を要したmucoepidermoid carcinomaは稀であり...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2011/03/25, Vol.33(2), pp.134 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 40歳女性, 非喫煙者. 健診の胸部X線にて異常を指摘. 精査目的に前医紹介. CT上肺血栓塞栓症を疑われ, 当院紹介受診. 紹介医のCTでは, 腫瘍内に流出入する血管影を疑われ, 動静脈奇形内の血栓が鑑別に挙がったが, 当院のthin slice CTにて精査すると腫瘍は気管内に突出していた. 気管支鏡を施行し, B5bに突出した腫瘍をみとめ, 同部を生検しmucoepidermoid carcinomaと診断. 当院呼吸器外科にて右肺中葉切除術, リンパ節郭清術を施行され, 術後1年間再発なく経過観察中である. 血栓との鑑別を要したmucoepidermoid carcinomaは稀であり, 鑑別にthin slice CTが有用であった. 文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.2_134_3 |