27.肺門部肺癌との鑑別を要した器質化肺炎の1切除例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は60歳代男性. 2002年健診CTにて右S2に1cm大の肺結節を指摘されるも, 翌年の胸部CTでは著変ないため, 以降の経過観察はされておらず. 2010年4月人間ドック受診し, このときの胸部CTにて右S2に3.5cm大の造影効果を認める肺腫瘤指摘. 気管支鏡では右B2入口部を閉塞するような病変を認めたが, TBBでは悪性所見得られず. 過去の結節性病変の存在およびPET/CT所見(同病変部位はSUVmax 2.12のFDG集積あり)から, 悪性病変を否定できなかった. 確定診断および治療目的に2010年5月胸腔鏡併用下右上葉切除術を施行した. 術中, 病変部から多量の喀痰が吸引され,...

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Veröffentlicht in:気管支学 2011/03/25, Vol.33(2), pp.134
Hauptverfasser: 清水, 結華, 坂口, 幸治, 小林, 美貴子, 鹿児島, 崇, 山崎, 善隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は60歳代男性. 2002年健診CTにて右S2に1cm大の肺結節を指摘されるも, 翌年の胸部CTでは著変ないため, 以降の経過観察はされておらず. 2010年4月人間ドック受診し, このときの胸部CTにて右S2に3.5cm大の造影効果を認める肺腫瘤指摘. 気管支鏡では右B2入口部を閉塞するような病変を認めたが, TBBでは悪性所見得られず. 過去の結節性病変の存在およびPET/CT所見(同病変部位はSUVmax 2.12のFDG集積あり)から, 悪性病変を否定できなかった. 確定診断および治療目的に2010年5月胸腔鏡併用下右上葉切除術を施行した. 術中, 病変部から多量の喀痰が吸引され, 呼吸管理に難渋した. 病理所見ではS2末梢に1cm大の過誤腫を認めたが, B2入口部とは十分距離があった. 主病変は3.5cm大の器質化肺炎でB2気管支周囲には腫大したリンパ節を認め, これによりB2入口部が閉塞していた. 若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.2_134_1