19.乳房外パジェット病によるendobronchial metastasisの1例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

19.乳房外パジェット病によるendobronchial metastasisの1例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

【症例】81歳男性, 3年前に乳房外(外陰部)パジェット病と診断され腫瘍全摘および両側鼠径リンパ節郭清を行い経過観察されていたが, 胸部CTにて左下葉腫瘤と肺内多発結節影を認め, 腫瘍マーカーCEA10.5ng/mlと軽度上昇もあり転移性腫瘍および原発性肺癌が疑われた. 気管支鏡検査を施行したところ, 気管内腔に腫瘍を認め, 右下葉B10と併せて生検を行った. 病理診断の結果, 腫瘍細胞は皮膚切除材料に類似し, 免疫染色の結果, 乳房外パジェット病によるendobronchial metastasisおよび転移性肺腫瘍と診断した. 乳房外パジェット病による肺転移の報告はあるが, endobro...

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Veröffentlicht in:気管支学 2011/03/25, Vol.33(2), pp.132
Hauptverfasser: 斎藤, 祐貴, 半田, 寛, 古屋, 直樹, 木田, 博隆, 西根, 広樹, 中村, 美保, 石田, 明, 井上, 健男, 延山, 誠一, 白川, 妙子, 峯下, 昌道, 宮澤, 輝臣, 栗本, 典昭, 有泉, 泰, 前田, 一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】81歳男性, 3年前に乳房外(外陰部)パジェット病と診断され腫瘍全摘および両側鼠径リンパ節郭清を行い経過観察されていたが, 胸部CTにて左下葉腫瘤と肺内多発結節影を認め, 腫瘍マーカーCEA10.5ng/mlと軽度上昇もあり転移性腫瘍および原発性肺癌が疑われた. 気管支鏡検査を施行したところ, 気管内腔に腫瘍を認め, 右下葉B10と併せて生検を行った. 病理診断の結果, 腫瘍細胞は皮膚切除材料に類似し, 免疫染色の結果, 乳房外パジェット病によるendobronchial metastasisおよび転移性肺腫瘍と診断した. 乳房外パジェット病による肺転移の報告はあるが, endobronchial metastasisの報告は今までになかった. 治療方法の進歩により長期生存が可能となったことにより, このような症例が増えてくることが予想され示唆に富む症例と考え報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.2_132_4