13.バルーン拡張術を施行した結核性気管支狭窄の1例(第40回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は69歳, 女性. 排菌陽性肺結核として3月中旬からHRZEによる治療開始. 排菌陰性化し肺結核は改善を認めていたが11月頃よりCXR左下肺野の透過性は低下. 翌年6月CTでは左主気管支起始部から全体に3mmと狭窄していた. 気管支内視鏡所見では左主気管支は全周性の瘢痕性狭窄をきたしており外径5.7mmの気管支鏡は挿入が不可能な状態で, 直径6mm×4cmのバルーンを用い拡張, その後8mm→10mmと続けて拡張術を施行した. バルーン拡張に伴う気管支の破綻出血を認めるも軽度であり, 1週間後10mm→12mmと再度拡張術を追加し気管支鏡の挿入が可能な状態となった. 今回我々は文献的考察を...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2011/01/25, Vol.33(1), pp.66 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は69歳, 女性. 排菌陽性肺結核として3月中旬からHRZEによる治療開始. 排菌陰性化し肺結核は改善を認めていたが11月頃よりCXR左下肺野の透過性は低下. 翌年6月CTでは左主気管支起始部から全体に3mmと狭窄していた. 気管支内視鏡所見では左主気管支は全周性の瘢痕性狭窄をきたしており外径5.7mmの気管支鏡は挿入が不可能な状態で, 直径6mm×4cmのバルーンを用い拡張, その後8mm→10mmと続けて拡張術を施行した. バルーン拡張に伴う気管支の破綻出血を認めるも軽度であり, 1週間後10mm→12mmと再度拡張術を追加し気管支鏡の挿入が可能な状態となった. 今回我々は文献的考察を加え報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.1_66_1 |