13.開窓を行ったにもかかわらず感染制御が困難であった術後細気管支瘻の1例(第134回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は32歳, 男性. 26歳時, 左肺粘表皮癌(下葉35mm)で左舌区・下葉切除術, リンパ節郭清施行(pT2N0M0 Stage IB). 術後6カ月目に細気管支瘻となり, 術後7カ月に再開胸・瘻閉鎖・肋間筋弁(第7肋骨)作成施行. その後スペースは遺残するものの臨床および血液検査上, 炎症反応は落ち着いていたので経過観察していたが, 術後3年4カ月目に膿胸となり緊急入院. 開窓術(第8, 9, 10肋骨切除)施行. しかし, その後膿胸腔からはMRSAが検出され, 感染コントロールつかず, 初回手術から5年7カ月で体重65kgから42kgまで減少. 当院紹介入院となった. 喫煙歴なし,...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2010/11/25, Vol.32(6), pp.560 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は32歳, 男性. 26歳時, 左肺粘表皮癌(下葉35mm)で左舌区・下葉切除術, リンパ節郭清施行(pT2N0M0 Stage IB). 術後6カ月目に細気管支瘻となり, 術後7カ月に再開胸・瘻閉鎖・肋間筋弁(第7肋骨)作成施行. その後スペースは遺残するものの臨床および血液検査上, 炎症反応は落ち着いていたので経過観察していたが, 術後3年4カ月目に膿胸となり緊急入院. 開窓術(第8, 9, 10肋骨切除)施行. しかし, その後膿胸腔からはMRSAが検出され, 感染コントロールつかず, 初回手術から5年7カ月で体重65kgから42kgまで減少. 当院紹介入院となった. 喫煙歴なし, 既往歴は頭蓋骨陥没骨折手術. 腫瘍の再発の兆候はない. 入院後, 膿胸腔内を十分観察の上, 膿胸腔内の異物および肋間筋弁の除去と開窓部拡大術を行い, 全身状態を改善することができたので報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.32.6_560_4 |