14.人工呼吸管理後の気管狭窄症に対し,気管支鏡下レーザー焼灼術及びバルーン拡張術が有用であった1例(第36回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)

症例は63歳女性. 2年前に心筋梗塞を発症し, 1カ月以上挿管・人工呼吸器管理下に治療された. 抜管後, 徐々に呼吸困難が進行したため精査目的に当科受診. 気管支鏡検査で声帯から48mm下方にピンホール状の気管狭窄を認めた. 同病変に対し, 全身麻酔下で気管狭窄部の粘膜2時方向にYAGレーザーで焼灼切開を入れた. 次に, 食道用バルーンカテーテルを用いて焼灼切開部分を透視下に拡張した. 術中及び術後合併症は認められず, 自覚症状は著明に改善した. 挿管後の気管狭窄にはレーザー焼灼と機械的拡張が有用と言われている. 文献的考察を加えて報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2010/11/25, Vol.32(6), pp.543
Hauptverfasser: 仲川, 奈緒子, 横内, 浩, 福原, 敦朗, 植松, 学, 金沢, 賢也, 谷野, 功典, 石田, 卓, 棟方, 充
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は63歳女性. 2年前に心筋梗塞を発症し, 1カ月以上挿管・人工呼吸器管理下に治療された. 抜管後, 徐々に呼吸困難が進行したため精査目的に当科受診. 気管支鏡検査で声帯から48mm下方にピンホール状の気管狭窄を認めた. 同病変に対し, 全身麻酔下で気管狭窄部の粘膜2時方向にYAGレーザーで焼灼切開を入れた. 次に, 食道用バルーンカテーテルを用いて焼灼切開部分を透視下に拡張した. 術中及び術後合併症は認められず, 自覚症状は著明に改善した. 挿管後の気管狭窄にはレーザー焼灼と機械的拡張が有用と言われている. 文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.6_543_3