27.超音波気管支鏡およびNarrow Band Imaging(NBI)にて気道構造を観察した再発性多発性軟骨炎の1例(第133回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は46歳, 男性. 2008年より乾性咳嗽・呼吸困難が出現し, 他院にて気管支喘息と診断され加療されるも, 改善ないため当科紹介受診. 胸部CTおよびMRIでは気管壁の平滑な肥厚および石灰化と内腔の狭小化を認め, 3DCTでは気管軟骨輪が消失し, 呼気にてより扁平化・狭小化していた. バルーンシース併用超音波気管支鏡(EBUS)では気管軟骨の増生・肥厚を認め, 壁の5層構造は消失し, 左気管支は右気管支と比較して肺内気管支まで軟骨の増生・肥厚を認めた. NBIでは縦走襞の開大が明瞭に描出され, 粘膜下血管の増生を認めた. 抗II型コラーゲン抗体は45.4IU/mlと上昇し, 耳介部の生検よ...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2010/09/25, Vol.32(5), pp.475 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は46歳, 男性. 2008年より乾性咳嗽・呼吸困難が出現し, 他院にて気管支喘息と診断され加療されるも, 改善ないため当科紹介受診. 胸部CTおよびMRIでは気管壁の平滑な肥厚および石灰化と内腔の狭小化を認め, 3DCTでは気管軟骨輪が消失し, 呼気にてより扁平化・狭小化していた. バルーンシース併用超音波気管支鏡(EBUS)では気管軟骨の増生・肥厚を認め, 壁の5層構造は消失し, 左気管支は右気管支と比較して肺内気管支まで軟骨の増生・肥厚を認めた. NBIでは縦走襞の開大が明瞭に描出され, 粘膜下血管の増生を認めた. 抗II型コラーゲン抗体は45.4IU/mlと上昇し, 耳介部の生検より軟骨炎の所見を認め, McAdamらの診断基準より再発性多発性軟骨炎(RPC)と診断しステロイド内服治療を開始した. EBUSおよびNBIでRPCを観察した報告はこれまでなく, 文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.32.5_475_1 |