9.出産翌日の無気肺を契機に診断された気管支カルチノイドの1例(第87回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

症例は32歳の女性で, 第2子を帝王切開で出産した翌日, 安静解除の数時間後に呼吸困難と低酸素血症(SpO2)が出現した. 肺塞栓症による急性呼吸不全疑いで当院に救急搬送, 胸部造影CTを施行され, 塞栓所見は認められなかったが, 左主気管支内腔の腫瘤影が認められた. 腫瘤により, 左肺下葉の全体と上葉の一部は無気肺を呈していた. 気管支鏡直視下生検にてカルチノイドと診断, 左主気管支管状切除術・SLEEVE再建を施行し, 完全摘除することができた. 妊娠・出産との関係を含め, 文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:気管支学 2010/09/25, Vol.32(5), pp.468
Hauptverfasser: 野里, 聡子, 高橋, 良, 辻野, 和之, 平田, 陽彦, 南, 俊行, 井原, 祥一, 本多, 英弘, 長友, 泉, 武田, 吉人, 立花, 功, 川瀬, 一郎, 川村, 知裕, 澤端, 章好
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は32歳の女性で, 第2子を帝王切開で出産した翌日, 安静解除の数時間後に呼吸困難と低酸素血症(SpO2)が出現した. 肺塞栓症による急性呼吸不全疑いで当院に救急搬送, 胸部造影CTを施行され, 塞栓所見は認められなかったが, 左主気管支内腔の腫瘤影が認められた. 腫瘤により, 左肺下葉の全体と上葉の一部は無気肺を呈していた. 気管支鏡直視下生検にてカルチノイドと診断, 左主気管支管状切除術・SLEEVE再建を施行し, 完全摘除することができた. 妊娠・出産との関係を含め, 文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.5_468_4